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カスタムオーダーできるショートアームチェア
私達の工房では、品質と機能の組み合わせでオンリーワンな商品が幾つかあります。
デスク、中央に脚を寄せた円卓、卓袱(ちゃぶ)台、そしてショートアームチェア。
この中で最も技術の確立が難しく、時間が掛かったのがショートアームチェアです。

一般的なアームチェアは、前脚までアームがあるので、出入りしづらく、重たく、
テーブルの下に入らない場合、とても場所をとってしまいます。
ショートアームは出入りがし易く、軽くでき、テーブルからの出っ張る量が少ない。
アームが短くても、肘を載せると楽ですし、立ち上がり易く特に問題はありません。

しかし、ショートアームは下に支えの無いキャンティレバー(片持ち梁)だと、
接合強度を出す木組みの技術レベルが求められる事とフォルムに工夫が必要。
ショートアームの下に支えを設けると、見た目が重たく、組み立てが難しい。

ショートアームにも幾つかタイプがありますが、大きな背板が後脚より張り出す笠木タイプや
後脚にショートアームを付加するタイプ、後脚が変形したタイプなど。
笠木タイプや後脚付加タイプは、デザインによってはテーブルの上に掛けることができ
掃除の際にはとても便利です。

ただ、笠木タイプは背もたれの形状が決まってしまい、体格に合わせて椅子の幅の変更はできない為
大きな体格に合わせた寸法の椅子が多いです。
後脚付加タイプと後脚変形タイプは幅の変更は可能です。
しかし、後脚付加タイプは、先端に荷重が掛かると接合部に大きな影響を及ぼすので、
強度の確保が難しく、下に支えの無い後脚付加タイプは、便利なのに非常に少ない。

私は建築を学び、荷重の掛かり方と強度確保の方法を把握しているので、
技術力の求められる下に支えの無い後脚付加タイプが製作可能です。
そして、当工房では、お客様の体格や用途に合わせた製作が基本なので
カスタムオーダーできるショートアームチェアが特徴となっています。

# by hwf05 | 2023-01-20 13:53 | ■製作の道のり
脚物家具のスペシャリスト
私たちの家具工房は、無垢の木材と木組みを用い、どのような家具でも製作できます。
そして、その中でも椅子の製作が特徴となっています。
椅子は、座る人の動きにより荷重が増すので、家具の中で最も強度が求められますが、
日本の和室文化には馴染まなかったため、タンスなどの箱物家具より歴史が浅いです。

その為、日本では椅子の製作に関して、強度と品質を確保する方法が確立されているとは言えません。
そして、JISの破壊強度試験とISOの強度試験は考え方が違う点の影響もあります。

私は学生の頃に建築を学んでいたので、素材の特徴と構造力学の考え方を理解しているので、
椅子の強度が必要な箇所を理解し、ジグを製作して品質を確保しています。

更に、品質確保した上での生産性やデザインとの兼ね合いも意識しているので、
お客様の体格に合わせ、高さ、幅、奥行きのカスタマイズが可能となっています。

世の中に素晴らしいデザインの椅子も多いですが、カスタマイズできる構造になっていないので、
体格に合わせたカスタマイズは高さのみで、大柄な人と小柄な人が同じ幅、奥行きの椅子に座るしかない。
家具工房のオーダーメイドの椅子でも、座面だけ大きくして対応する場合も多いです。
そして、便利なショートアームチェアで、カスタマイズできる椅子は少ないと思います。

私の考えですが、タンスや棚などの箱物家具は器用さと経験がとても大事と思いますが、
椅子やテーブルなどの脚物家具は、構造力学の理解と生産の為のジグ製作が必須で知識が必要です。
私の工房は脚物家具のスペシャリストであり、机やテーブルなどもオンリーワンの商品を製作しております。

# by hwf05 | 2023-01-19 14:26 | ■ブランドストーリー
木材を使うという事
無垢の木材に木組みを用いて家具を製作していますが、
環境問題もある中で、木材を使う事が良いのか、という葛藤もあります。
ただ、プラスチックや鉄、疑似木製で作った家具を使って、
森林や樹木を大切にしようとは思い至らないと、思っています。

中学の頃から環境問題が気になって調べていた性質なので
環境への影響に目を瞑って、見ないふりはできない。
しかし、商売と環境問題を両方成り立たせる仕組みを考えるのはとても難しく、
求められる商品やブランディングなど色々な視点からも考えなければならない。
その難しい答えを、家具を製作しながらデザインしています。

木材の良さを知り、木製品を身の回りに置きたく思うから、森林も増やしたい。
増して、鉄やプラスチックの製品も製造段階では多くのCO2を発生している。
求められていることは、森林を増やしていく、木材を無駄を少なく、永く使う、
不法伐採は許さない、できる限り身近な木材を使う、などなど。

その為に、木っ端まで無駄なく使う商品展開、使えない木片は薪ストーブに。
木くずは牛舎に巻き、たい肥に。
細い材、強度の低い木材でも強度を確保できるように木組みの技術を研鑽し、
家具を永く使えるように、高品質にして
無垢木材とオイル塗装の組み合わせは修理しやすく、手入れし易く、安全に。

広葉樹は日本の木材や認証されている北米の木材を用いていますが、
日本の針葉樹を用いたり、必要な技術開発を行ったり。
木材で家具を作るとCO2の固定化というメリットがあると難しい考え方もありますが、
生命としての木材の、広く深い性能が、人々の生活に合っていて、心地良いと思うのです。

そして、森林を整備しながら、樹木を通して、森林や街や人や海などが
つながる地域社会に、商品やワークショップが手助けになればと想像しています。

# by hwf05 | 2023-01-11 13:31 | ■製作の道のり
段階的な説明に
webを作ると、作り手は伝えたいと事を多く言い過ぎて、
長々とした文章になってしまう。
しかし短いと、伝え手と同じ文章になってしまう。
作り手にしか書けない文章とは。

まずは簡潔に、次に使い手、伝え手の方に向けての文章。
次に作り手に向けたレベルの深い文章へ。
使い手の方達も、より深い情報を欲している方が
多くなっていると感じます。

嘘ではないけど、全てではない、核心ではない情報が多い現代。
本当の、誠実な情報を伝える役割が求められている。
その為には、深い見識と筋道建てた説明が必要です。
その様な文章になるように、まず削って削って。

1.ブランドコンセプト
世界一小さな、世界最良品質の家具ブランドを目指して

timeless basic

2.ブランド説明
timeless quality
timeless furniture
timeless earth

私達は、素晴らしい家具を作り、提供するという目標には、
品質を最重要視する事が大事だと考えています。
お客様のご要望に合わせたオーダーメイドを基本に
機能性と品質を確保して、家具を製作しています。
デザインは私達がとても好きな北欧とシェーカー家具を参考に、
日本の耐久性の高い木組みの技術を採用しています。

2.ニュース
展示会の案内や新商品の紹介

3.ワークス
オーダーメイドと定番商品

4.サービス
修繕、ワークショップ、思い出の樹木や古材や古家具を用いたアップサイクルなど

5.コラム
作り手だからこそ伝えられる話や普段の様子など。

6.ファクトリー
藤枝の旧東海道筋で工房を始め、焼津に移転。
ブランドストーリーやコラボしているショップや建築家の紹介。
作り手の紹介も。

# by hwf05 | 2023-01-05 13:33 | ■web制作の道のり
オーダーについて
オーダーに関しまして
メールでも、インスタのDM、工房直接訪問でも構いませんので、
客様のご要望をお伝えください。

当工房では、オーダーメイドが基本ですので
特注だから高価になる事はありません。
寸法、素材、樹種、性能、機能、デザイン等により
価格が決まり、価格に幅があります。

寸法、機能、樹種、ご予算、デザイン等のご要望や
参考資料をお渡しいただいても構いません。
採寸をお願いすることもありますし、発注が前提として、
正確な採寸に伺いする事も致します。
その情報を元に、お見積り(必要であれば図面)をPDFで
お送りいたします。

お見積りを元に、変更点がありましたら、その都度見積りいたします。
図面の製作にも時間が必要ですので(特に箱物家具は)
手間の掛かる図面の再作成に関しましては、家具発注いただけます事を
お願いいただき、若干の手付金をいただき、図面作成いたします。
(後に見積金額から手付金の額を引かせていただきます)

発注いただきましたら、金額の半額を内金としてお願いいたします。
完成しましたら、残金をお振込みいただき、発送いたします。
発送は、宅急便で可能な大きさなら宅急便の金額を
家財宅急便で運ぶ大きさの場合は、家財宅急便の半額の金額を
お願いしております。

製作は、受注してから材料、資材の発注、製作、塗装、完成まで
最低でも3ヵ月のお時間をお願いしております。
完成を楽しみに、到着までの時間をワクワクして貰えると幸いです。

# by hwf05 | 2022-12-28 13:56 | ・発注方法


静岡県藤枝市の旧東海道沿い。家具・プロダクト工房の日々の風景。
by hwf05
HAND WORKS FACTORY
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about us

第38回、第44回静岡伝統産業工芸展『県知事賞』受賞
2021年度ウッドデザイン賞入選
2019~23年度日本民藝館展入選

静岡県焼津市大島994-10
℡ 080-5135-0650
Email:s.hisatome@gmail.com

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