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10月5日 美しさと感謝と小さなお母さん
家具を作りながら、どのような家具を作りたいのかと時々考えます。
最近思っていることは、美しい家具が作りたい。
格好良い、お洒落、面白いではなく、美しさ。
古い物でも、現代に通用する、心打つ物は、美しいものではないか。

現代の物作りの中で、美しいことを求める流れは少ないです。
それは、美しさの規定が無いこと、時間が掛かること、
そして美しさとは総合的なものであるから。
細部まで抜かりなく、初めて美しい物となる。

それは、高価な物では決してなく、「美しい洗濯ばさみ」も存在し得る。
吟味された材料や意匠、製造方法から生み出される存在感。
それは、高級なのではなく、無駄を省く意識も持ち合わせている。

「永遠の美しさ」という言葉がありますが、美しさは、時代を超越することを目指す。
流行と共にあるファッションとしての道具もありますが、美しい物を私は目指したい。
美しい物を生み出すには、素材を知り、製作技術を持つ作り手の存在が欠かせない。
多くの作り手が、美しい物を多く見ることで、美しい物が生み出されると。

ふと本を読み、欧州で「日用品をより美しく」という運動と実践があったことを知りました。
まさに、そのような気持ちで、家具や玩具や日用品を作っています。


韓国料理といえばキムチが大好きですが、もしこの食文化が無かったことを考えると恐ろしい。
他に、中華料理は餃子、インド料理はカレー、そこで日本の料理と考えると私の中では寿司。
昔に、これらの料理を考えてくれた人がいたことに感謝する、食欲の秋。
娘は、特に餃子を考えてくれた人に感謝するはず。


体の調子が悪かった娘は、カゴの外に出たいと騒ぐウサギに
「お母さんが調子が悪いって言っているのに、騒ぎなさんな」と一喝したそう。
飼い主の娘が、その台詞と迫力をどこで学んだか分かりませんが、
この小さなお母さんに、ウサギは一番従順です。
by hwf05 | 2009-10-06 13:04 | ■家族の様子
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静岡県藤枝市の旧東海道沿い。家具・プロダクト工房の日々の風景。
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第38回、第44回静岡伝統産業工芸展『県知事賞』受賞
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