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4月25日 反りと筍三昧
 少し前まで、よく雨が降っていたこともあり、木材は膨れたり、反ったりします。今製作中のレターケースも若干反りが生じてたので、対処しておこうと思います。
 無垢の家具でオイルフィニッシュや無塗装の場合、表面を遮断するような樹脂塗膜で覆わないので、水分や空気の出入があり、外気や温度など環境の影響が出やすく、抽斗がきつくなることが稀にあります。このような木の動きを考慮して、動きを吸収したり抑制するような木組みを用いるのは、日本建築や家具にも良く見られる手法です。木が呼吸をすることは、木材に無理な力が生じなく、年月を経る味わいも生まれ、より長く使ってもらえることになります。
 逆に、合板を用いた家具では、硬い塗膜で覆わないと、表面が荒れて割れたり、めくれますし、薄い表面のため傷の修復も出来ないこともあって、必要な処理であり、適材適所です。

 夜、この5月で辞める木工所の機械を見に行きました。いくつか欲しい機械もあり、機械屋さんから買うよりも安く済みますが、素人に運ぶことは出来ないので、機械屋さんに手間賃を払う必要はあります。今回いくつか購入して、他に欲しい機械は、掘り出し物をじっくり待とうと思います。個人の木工所は機械は古くても大事に扱っている(例外もあります)ので、安心できます。この木工所の方は、全て引き払い、瀬戸内海の島で家と船を購入、悠々自適だそうで、羨ましい話です。

 今晩の夕ご飯は、最近近所の方から戴いている筍を使った料理尽くしです。筍ご飯、筍入り味噌汁、筍入り餃子とまさに筍三昧。子供たちも美味しいと喜んで食べていました。食後は喜び勇んで、奪い合いながらの筍の皮むきです。こんなに喜んでやる手伝いはめったにありませんが、半分遊び気分。最後に皮を散らかしたがっていたそうで、子供らしい行動です。
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by hwf05 | 2006-04-26 13:09 | ■工房の様子
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静岡県藤枝市の旧東海道沿い。家具・プロダクト工房の日々の風景。
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第38回、第44回静岡伝統産業工芸展『県知事賞』受賞
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