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【基本技術】 技術レベルD:オイル塗装技術レベルC:ペーパーコード編み 技術レベルB:送り寄せ蟻組み 技術レベルA:斜め2枚ホゾ、丸棒脚+胴付き段落とし2枚ホゾ×送り寄せ蟻組み 技術レベルS:四方転び脚2枚ホゾ×送り寄せ蟻組み 【木組みの接合方法】 技術レベルD:ダボ接合 技術レベルC:丸ホゾ接合 技術レベルB:楕円ホゾ接合、長方形接合 技術レベルA:2枚ホゾ 【テーブル脚の接合方法】 技術レベルD:接合無し×金具固定 技術レベルC:ダボ接合×金具固定・隅木固定 技術レベルB:ホゾ接合×隅木固定 技術レベルA:2枚ホゾ接合 【テーブル天板と脚の接合方法】 技術レベルE:鉄製反り止め×幕板無し×脚天板固定 技術レベルD:(鉄製反り止め)+幕板ビス固定・ボルト固定 技術レベルC:(鉄製反り止め)+駒留固定 技術レベルB:木製蟻組み反り止め+幕板ボルト固定 技術レベルA:送り寄せ蟻組み完全一体化 【椅子の丸棒脚と幕板の接合方法】 技術レベルD:部分平面接合タイプ 技術レベルC:削り込み丸棒脚タイプ 技術レベルB:胴付き段落としタイプ 技術レベルA:曲面胴付きタイプ 【椅子の斜め仕口の接合方法】 技術レベルD:丸ホゾ接合(胴付き無し)・ダボ接合 技術レベルC:斜め胴付き×垂直孔 技術レベルB:斜め平面×斜め楕円孔・斜め長方形孔 技術レベルA:斜め曲面胴付き×斜め楕円孔・斜め長方形孔 #
by hwf05
| 2024-10-06 20:51
| ・作り手の方へ伝えたい事
家具の多くに、木材が用いられています。 椅子は無垢木材が多いですが、箱物やテーブルには無垢木材以外も用いられています。 例えば、合板や集成材などがあり、合板にも積層合板やフラッシュ合板等があり、 その合板に用いられる表面の材料も、中心の材と同じ場合もあれば、表面だけ違う場合もある。 無垢木材も一枚板があれば、数枚を接ぎ合わせた接ぎ材や細かな材を大量に接着した集成材等がある。 商品名にオークと付いていても、色の場合や表面材の写真プリントがオーク風の場合や オークの集成材、表面0.数ミリがオークだったり、無垢木材だったり。 写真プリントは、プロでも見分けが付かないくらい。 何をもってして、素材を判断すれば良いか。 ハニカムコアという素材は名前は格好良いですが、段ボールの素材だったり。 材料の表示が無垢木材なら全部無垢材で、合板は芯材は違う場合が多く、 突板なら表面だけ無垢材、プリントは紙に印刷し、表面を固くしている。 そして、資材は適材適所に用いれます。 大量に製作し、製作期間が短く、設置運搬が大変な場合は、寸法変化が少なく、 軽く作る事ができる合板を用いた家具が向いていて 無垢木材は、触れる機会の多い椅子やテーブルに向いていると思います。 資材で、狂いにくく、健康的で、手頃な100点満点の素材は無いです。 そして、塗装も色々あり、表面が固く、乾燥までの時間が短く計算できるウレタン塗装などの 樹脂塗装は、表面材が薄い合板の家具に向いていて、健康的な材料を用いたオイル塗装は、 長く使い、メンテナンスや修理のしやすさが求められる無垢材に用いる。 オイルとウレタンを混ぜたウレタンオイル塗装があったり、他にも新しい資材が出ています。 色々な塗装を試していますが、塗装でも100点満点の素材はありません。 無垢木材は、水分と熱によって反ったり、伸縮したりします。 ウレタン塗装にすると表面を完全に覆ってしまうので、水分による反りや伸縮は無いですが、 熱による反りや伸縮は発生しますし、触っているのは樹脂。 そして、ウレタン塗装にすると、表面の傷を治すのにとても手間が掛かります。 どれを選ぶかは、どう使いたいか、どのような生活・活動を行いたいか、 という視点で選ぶと良いと思います。
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by hwf05
| 2024-10-02 00:58
| ・使い手の方へ伝えたい事
少しずつ、今までに確立した経験や情報を伝えていこうと思います。
それは、使い手の方にとっては、より良い家具を見極める知識に、作り手にとっては、根拠のある品質の高い家具を製作する為の知識になると思います。 家具は大別するとチェスト等の箱物家具とテーブルや椅子等の脚物家具に分けることができます。 そして、その製作技術は、日本では建具や箱物の製作思想が用いられていると感じていて、脚物家具の特に椅子に関して、しっかりと確立されていないと感じています。 現代は、接着剤の性能と製作精度が向上し、以前より無理ができる事も、基本を分かり難くしています。 そこで、しっかりと技術的や構造的な根拠を用いながら、説明していきたいと思います。 それは、今これだけ環境問題がクローズアップされている現代で、技術や情報をシェアし、より良い未来へ、個人が出来る事の小さな挑戦と思っています。 10年以上掛けて確立した耐久性の高い家具の製作方法を伝える事で、世の中に良い家具が増える事。 そのことで、環境への負荷を減らし、より良い未来を創る。 若者たち、子供たちの為に。
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by hwf05
| 2024-09-29 19:41
| ・使い手の方へ伝えたい事
私達の工房では、品質や安全性を他の工房よりも重要視していると思います。
高品質を誰もが伝えますが、何を基準にするのかが難しいので、公的な機関で耐久試験を行ったり、安全な方法を確立するために、色々なパターンで実験、分析してみたり。 そもそも、なぜ品質や安全性にこだわっているのか。 それは、子供の頃の体験や仕事での経験と関係しています。 家具屋をやる前にFRPという合成樹脂で船を造る会社で現場仕事をしていて、その現場で出る粉を付着して家に帰る事や、健康に良くない素材に麻痺していく事に疑問を持ってしまいました。 家族や子供の健康に良くないのでは無いかと。(社会的に必要ではあるのですが) そして、子供たちにとって良い家具を無垢木材で作りたいと思いました。 子供たちにとって良い家具とは何だろう。 デザインや機能も大事ですが、健康的な素材で、永く使える事も大事なはず。 良い家具を作っても、子供たちの暮らす環境に負荷を掛けては、長い目で良い家具とは言えない。 永く使える事で、木材の消費を減らし、物を大事に使う感性も育てて貰う。 仮にいつか使えなくなった時でさえも、環境に負荷無く処分出来たり、他の使い道に転用できる用に。 その為に、品質に関して自分のできる限りの技術と知識をつぎ込み、耐久性を確認する。 健康的で安全な素材は、性能が落ちてしまう事もあるけれど、対策と方法を試行錯誤して、最大限の性能を確保する。 その思いで、オイル塗装や木組みの実験研究をしています。 まず作る人の作業の安全性を確立して、次に製作技術としての品質や安全性、次に商品の機能性とデザイン性、最後に生産性の確立を目指す順番です。 まさに安全第一、品質第二、生産第三、という標語に近いですが、 私達は、『環境前提、安全第一、品質第二、デザイン第三、生産第四』です。
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by hwf05
| 2024-09-29 18:57
| ・使い手の方へ伝えたい事
私達の工房では、品質と機能の組み合わせでオンリーワンな商品が幾つかあります。
デスク、中央に脚を寄せた円卓、卓袱(ちゃぶ)台、そしてショートアームチェア。 この中で最も技術の確立が難しく、時間が掛かったのがショートアームチェアです。 一般的なアームチェアは、前脚までアームがあるので、出入りしづらく、重たく、 テーブルの下に入らない場合、とても場所をとってしまいます。 ショートアームは出入りがし易く、軽くでき、テーブルからの出っ張る量が少ない。 アームが短くても、肘を載せると楽ですし、立ち上がり易く特に問題はありません。 しかし、ショートアームは下に支えの無いキャンティレバー(片持ち梁)だと、 接合強度を出す木組みの技術レベルが求められる事とフォルムに工夫が必要。 ショートアームの下に支えを設けると、見た目が重たく、組み立てが難しい。 ショートアームにも幾つかタイプがありますが、大きな背板が後脚より張り出す笠木タイプや 後脚にショートアームを付加するタイプ、後脚が変形したタイプなど。 笠木タイプや後脚付加タイプは、デザインによってはテーブルの上に掛けることができ 掃除の際にはとても便利です。 ただ、笠木タイプは背もたれの形状が決まってしまい、体格に合わせて椅子の幅の変更はできない為 大きな体格に合わせた寸法の椅子が多いです。 後脚付加タイプと後脚変形タイプは幅の変更は可能です。 しかし、後脚付加タイプは、先端に荷重が掛かると接合部に大きな影響を及ぼすので、 強度の確保が難しく、下に支えの無い後脚付加タイプは、便利なのに非常に少ない。 私は建築を学び、荷重の掛かり方と強度確保の方法を把握しているので、 技術力の求められる下に支えの無い後脚付加タイプが製作可能です。 そして、当工房では、お客様の体格や用途に合わせた製作が基本なので カスタムオーダーできるショートアームチェアが特徴となっています。
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by hwf05
| 2023-01-20 13:53
| ■製作の道のり
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HAND WORKS FACTORY
⇒works
⇒shop & workshop ⇒renova ⇒life *blog ⇒about us 第38回、第44回静岡伝統産業工芸展『県知事賞』受賞 2021年度ウッドデザイン賞入選 2019~23年度日本民藝館展入選 静岡県焼津市大島994-10 ℡ 080-5135-0650 Email:s.hisatome@gmail.com Copyright(C)since 2005 H.W.F all rights reserved カテゴリ
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